チュートリアル3: SurveyJSを使った質問紙作成

GO-E-MONでSurveyJSを使用して、アンケートフォームを作成するチュートリアルです。SurveyJSを使うことで、条件分岐や複雑なバリデーション、多様な質問形式を簡単に実装することができます。

全体の流れ

このチュートリアルでは、以下の手順でSurveyJSを使った実験タスクを作成します:

  1. タスクの作成 - 新規タスクを作成
  2. タスク名の設定 - タスクに名前を付ける
  3. SurveyJSフレームワークの設定 - GOEMON_FRAMEWORKパラメータの設定
  4. アンケートフォームの作成 - SurveyJSエディタでフォームをデザイン
  5. JSONの設定 - DEFAULT_SURVEY_JSONにフォーム定義を設定
  6. テスト実行 - 動作確認
  7. デバッグ確認 - 結果データの形式を確認
  8. 説明文の設定 - タスクの説明を追加
  9. 配備 - 他のユーザーがアクセスできるように公開
  10. データの取得 - 収集したデータの分析方法

動画チュートリアル

操作については以下の動画で詳しく説明しています。

タスクの作成

GO-E-MONダッシュボード https://goemon.cloud にアクセスし、タスクを作るタブをクリックして、新規タスクの追加 ボタンをクリックします。

実験は「タスク」という単位で管理されます。

タスク名の設定

作成されたタスクのタスク名を変更します。ダッシュボードから見つけ出しやすい名前を付けておきましょう。

newTitle表示

タスク名を入力します。タスク名はENTERキーで確定できます。

名前設定

SurveyJSフレームワークの設定

タスク設定から、SurveyJSを使うことを指定します。

  1. 設定タブを開き、追加をクリックします
  2. 設定名をクリックし、GOEMON_FRAMEWORKを選択します
  3. フレームワークSurveyJSを選び、バージョン2.2.3を選びます
  4. SurveyJSはさまざまなテーマを提供しています。お好みのテーマを選択してください

アンケートフォームの作成

SurveyJSへの指示はDEFAULT_SURVEY_JSON設定で行います。

  1. DEFAULT_SURVEY_JSON設定値をクリックしてください
  2. アンケートエディタはWebで提供されています。表示されているリンク https://surveyjs.io/create-free-survey をクリックしてください
  3. エディタにはサンプルデータが設定されています。消しゴムボタンを押してクリアして編集をしましょう
  4. フォームの情報を設定し、必要な質問項目を追加していきます

SurveyJSエディタでは、以下のような質問形式が利用できます(一例):

  • テキスト入力
  • ラジオボタン
  • 評価(星評価)
  • マトリックス形式の質問

JSONの設定

  1. フォームを作ったら、エディタ上部のJSON Editorをクリックします
  2. JSONと呼ばれる形式でフォームの定義を得ることができます
  3. これをクリップボードにコピーして、DEFAULT_SURVEY_JSON設定値に貼り付けます

再編集したい場合は、DEFAULT_SURVEY_JSONの設定値に表示されているJSONをコピーして、SurveyJSエディタのJSON Editorに貼り付けることで再度編集が可能です。

テスト実行

これでアンケートの設定は完了です。タスクのテスト実行をするには、はじめるをクリックしてください。

アンケートが正しく実行されることを確認します。

デバッグ確認

実行時のログなどはデバッグタブから確認できます。

デバッグログから、結果がどのような形で記録されたかを確認することができます。出力データはSurveyJSの形式に準拠します。

説明文の設定

タスク開始前の説明文を更新します。説明文タブに実験の説明や注意事項を記載してください。

説明文の記述にはMarkdownを使用することができます。

配備

他の人から使ってもらえるようサーバーに配備します。

  1. 配備タブをクリックします
  2. 配備ボタンをクリックします
  3. 配備が完了したら、配布用のURLを取得します

配布用のURLやQRコードを実験参加者に渡すことで、実験に参加してもらうことができます。

タスクの設定や説明文を変更したあとは、必ず配備ボタンを押して他のユーザーにも最新版を利用可能にする必要があります。

データの取得

実験参加者がタスクを実施すると、実験結果は実験タスクの所有者と、実験参加者両方のPDS(個人ストレージ)に保存されます。

分析環境の利用

個人データを管理するPersonaryアプリには、データを分析ツールへと送り出す機能はありません。そこで、データ送り出し用の管理ツールを提供しています。

  1. github.com/goemon-cloud/notebook を開きます
  2. launch binderボタンをクリックしてください
  3. 分析環境が起動したら、Personaryからデータを取得できます

データ取り出し操作の詳細はPersonaryデータの分析を参考にしてください。

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